債務整理をした際のクレジットカードへの影響とは
債務整理を行った後に気になるのは、クレジットカードをもう一度作成できるのか?といった点です。 債務整理を行うとブラックリストに登録されますが、登録されるとどのような不都合が生じるのか、再びクレジットカードを作成するまでにはどれくらい期間が必要なのか解説していきます。 また、信用実績の作り方など債務整理後にクレジットカードを作成するときのポイントやクレジットカードの代わりになるものに関しても合わせて紹介していきます。
債務整理を行うとブラックリストに登録される?
ブラックリストとは?
ブラックリストとは、クレジットカードの返済がなされていない場合や債務整理を行った場合などに、金融機関の個人信用情報に事故情報が登録される事を指します。 す。 ブラックリストに登録されると、新規クレジットカードの発行が不可になったり、車や住宅のローンなども一定期間、利用ができなくなります。 尚、個人信用情報とは債権者の氏名や年齢、住所などの個人情報は勿論、職業や年収、過去の返済実績などの情報も掲載されており、各金融機関の間で共有している情報です。クレジットカードやローンの申し込みなどがあった際、その人が信用できる人であるか判断する材料として利用されます。
債務整理をするとブラックリストに登録される
債務整理を行うとブラックリストに載ってしまう主な理由には、金融機関に事故情報や延滞情報の存在が知られた時と一般的には言われています。 例えば借金などの返済が数ヶ月以上の支払い遅延が何度か繰り返されるなどの契約不履行があると、それを理由にブラックリストに登録される事があります。 また携帯電話の月々の支払いを延滞したという理由でブラックリストに登録される場合もあるので注意が必要です。 さらに自己破産や任意整理などの債務整理を行うと金融事故として扱われ、個人信用情報に傷がついてしまいます。 ブラックリストに載ると新規の借り入れはできなくなりますが、その他日常生活に影響する事はほとんどないと言えます。 ブラックリストに登録されても就職活動などに影響する事はなく、勤務先などに知られるといった心配もありません。
債務整理を行うとクレジットカードの作成・利用ができなくなる理由
クレジットカードは個人信用情報が重要
クレジットカードを申し込んだ時は、カード会社が個人信用情報を参考にして審査を行います。 名前や住所はもちろんのこと、生年月日や電話番号、勤務先が登録されるので嘘や誤字が見受けられると審査に通ることができません。 審査が落ちてしまった場合でも、必要以上に理由を聞くなど悪い印象を持たれる行動は避けるなど注意をしなくてはいけません。 さらに、過去にカードローンなどで借金をしていた場合にも借入や返済の情報が記載されるため、クレジットカードの申請には個人信用情報が最も重要な判断基準となります。
金融事故を起こすとクレジットカードの作成や利用ができなくなる
債務整理は借金を減額・免除させる手続きなので、個人信用情報機関に事故情報が登録されてしまいます。 これはブラックリストに載ってしまうという状態で、新たなクレジットカードの発行ができなくなってしまいます。債務整理は借金の額や債務者の経済状況などによって、手続きの方法は異なってきますが、債務整理後およそ5年~10年は事故情報が残ります。 この期間が経過して、ようやくクレジットカードの作成ができるようになります。 また債務整理を行った際、既に持っているクレジットカードは使用できなくなる可能性高いです。 クレジットカード会社は定期的に個人信用情報を確認しています。 そのため、債務整理の対象とならなかったクレジットカードでも、事故情報が登録されていることがわかったタイミングで、解約されてしまいます。 ですので、一時は使用できるかもしれませんが、債務整理をするとクレジットカードがいずれは使用できなくなります。
住宅ローンも組めなくなる
債務整理をする以前から住宅ローンがある場合、任意整理では債権者を選ぶことができるので維持していくことは可能となり、個人再生は住宅ローンのみ残せる可能性があります。 一方、自己破産に限っては財産と引き替えに借金を無くす手続きなので住宅ローンも無くなってしまいます。 債務整理の方法によって住宅ローンを残せる場合もありますが、新たに組むとなると難しくなります。 住宅ローンは購入者の収入や将来の返済能力などを慎重に審査するので、クレジットカードと同様に個人信用情報機関の事故情報も調査して判断材料とします。 銀行やカード会社、信販会社や消費者金融会社などは情報を共有しているので、住宅ローンを考えていた銀行で金融事故が起きていなくても、およそ5年~10年の間は住宅ローンを組むことはできません。
債務整理をしてもクレジットカードは作成できるのか?
基本的に、債務整理をするとクレジットカードを新しく作ることはできません。 その理由は、個人信用情報機関に事故情報が登録されてしまうからです。 この状態は、ブラックリストに登録された状態です。 クレジットカード会社は新規のカードを作成する際、個人信用情報を参考にして審査します。 カード会社にとっては、貸したお金が戻ってこないことは大きな損失です。 したがって、債務整理の手続きをした人は借金を返せない状態であるため信用力がないと判断されるので、事故情報があると審査が通らず、クレジットカードを作ることができません。 まれに、個人信用情報機関に登録されていても作成できるカードがあるといわれています。 しかし、ほとんどの場合、返済能力がないという判断されるため作ることは難しいでしょう。 ただし、5~10年ほど経てば個人信用情報機関から事故情報が削除されるので、新たにカードを作成することが可能になります。
債務整理後にクレジットカードが利用できるようになる期間
任意整理の期間
任意整理の場合は任意整理に関して債権者との合意が取れてから、個人信用情報に事故情報が登録されます。 そのため、合意してから5年経過した時点で事故情報が削除されます。 これに関しては個人信用情報機関である、CIC(株式会社シー・アイ・シー)、JICC(株式会社日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)」のいずれでも5年間と設定されています。 ただし、5年経過すればクレジットカードが作れるというわけではなくて、それに加えて任意整理の返済期間もプラスされることになります。 そのため、クレジットカードが作れるのは返済期間に5年を足した期間になります。
個人再生の期間
個人再生の場合は基本的に3年間の返済期間が完了して事故情報が登録されるようになっています そのため返済が終わってそれぞれの個人信用情報機関が設定している期間が過ぎてから、初めてクレジットカードを作る事ができるようになります。 設定されている期間としては、CICとJICCは5年間としているのですが、KSCの場合は10年と長めに設定されています。 ですので、最短で8年間、最長で13年間はクレジットカードが作れません。 基本的には13年間は待っておいた方がいいと考えられています。
自己破産の期間
自己破産は基本的に免責が下りた時点で個人信用情報に事故情報が登録されるようになっています。 一定の期間を経過すれば事故情報が削除されるので、クレジットカードを作る事ができるようになります。 ただし注意点として免責が下りなければ事故情報の登録期間も始まらないため、そこまでに時間がかかってしまうと言う場合もあります。 登録期間はCICとJICCでは5年間は事故情報が登録され、KSCでは10年間となります。 場合によっては、CICは7年間としているところもあります。 いずれの場合でもクレジットカードを作れるようになるまでは最長で10年はかかると考えた方が良いでしょう。
債務整理後にクレジットカードを作るポイント
債務整理をしたところには申し込まない
債務整理を行うとブラックリストに登録されてしまうため、クレジットカードが作成できなくなります。 ただし、永久に登録されているわけではなく、一定期間が経過して事故情報が消えれば、新規にクレジットカードが作成することが可能です。 ただし、債務整理を行った業者に対してはブラックリストの登録有無に関わらず、クレジットカードが作成できない可能性があります。 債務整理は業者にとって損失になってしまうため、業者側の独自の顧客データベースに、債務整理を行った情報が記録されている可能性があるからです。 そのため事故情報が削除されていても、審査に落ちる可能性が滝です。 ですから、債務整理を行った業者に対してはクレジットカードの作成は避けることが必要です。
短期間に複数の会社に申し込まない
債務整理の有無に関係なく、短期間に複数のクレジットカードの申込みをすると審査に影響することがあります。 審査する側は短期間に複数の申込みがあると、お金に相当困っていて、返済も困難ではないかと疑ってしまうからです。 なお、申込みをするクレジットカード会社を別にしたとしても、個人信用情報に申し込み記録が残っているので会社が違っていてもわかってしまいます。 そのため、クレジットカードを複数作成したい場合には、まずは一社に絞って作成し、十分な期間を空けてから2枚目のカードの申込みをすることが大切です。 また、審査に落ちると以降の審査にマイナス要因として影響を与える可能性があるため、さらに期間を空ける必要があります。
信用実績を作る
クレジットカードの審査は個人信用情報を利用して判断しています。個人信用情報とは、お金に関わる取引を記録したもので、金融事故情報も記録の対象です。 事故情報がないことは必須ですが、信用実績もなければ返済能力の有無が判断できないため、信用実績を作ることが重要になります。 取引情報がないクリーンな状態だと、判断できないという理由だけでなく、債務整理をしてクリーンになっていると疑われて審査に落ちる場合があります。 債務整理をするとクレジットカード等の利用ができなくなるため、取引情報が記録されなくなるからです。 信用実績を作る場合は、審査が厳しくない携帯代の分割払いがおススメです。 まずは信用実績を作ることに専念して、ある程度信用実績を作ってからクレジットカードなどの申込みをすることが重要です。
個人信用情報を取り寄せて対策を立てる
債務整理後にクレジットカードを作成する場合には、事故情報が消えるまで待つ必要がありますが、クレジットカードの申込みを行う前に各機関に問い合わせて個人信用情報を確認することが安全な方法です。 また、個人信用情報を確認することは、信用実績を作る上でも計画が立てやすくなるメリットがあります。 個人信用情報を管理している個人信用情報機関は、CIC、JICC、JBAの3つの期間が存在し、それぞれ問い合わせ方法が異なります。 どの機関でも郵送での問い合わせは可能で、JICCは、電話と窓口、CICはインターネットと窓口でも開示してもらうことが可能です。 なお、個人信用情報は個人情報であるため、原則本人以外では開示してもらうことはできません。
債務整理した後にクレジットカードの代わりになるカード
デビットカード
デビットカードとは、預金口座と紐づけられた決済用のカードのことです。 口座に預金された金額を上限として決済に使う事が出来ます。 債務整理後は新しくクレジットカードを作る事はもちろん、利用することも難しくなりますが、ショッピングや公共料金の支払いなどにカードがないと不便なことも多い時代です。 そんな時デビットカードならクレジットカードの代わりとして利用することができます。 使える上限が決まっているため、債務整理を起こしてしまった人でも安心です。 無審査で作れる場合が多く、債務整理後でブラックリストに載っている間も利用できる便利なカードといえます。
家族カード
家族カードとは、家族の持つクレジットカードに付加する形で発行するカードのことです。 債務整理を行うと、当人の個人信用情報にはキズがつきますが、家族の個人信用情報とは無関係です。 例えば夫が債務整理をしても妻に安定した収入があり、個人信用情報にキズが無ければ問題なくクレジットカードが作れます。 クレジットカード会社の中には、1つのクレジットカードに紐づけて家族カードを発行しているところがあります。 ここでいう家族は夫婦だけに留まらず、親子などでも可能です。 ただし家族カードはあくまでもクレジットカードなので、返済能力を超えて借入をする可能性がないとは言えず、債務整理を起こしてしまった人が持つのはリスクが伴うことには注意しましょう。
まとめ
債務整理後はブラックリスト入りし、クレジットカードを利用したり新たに作ったりすることができなくなりますが、一定期間が経てばクレジットカードを作成できるようになります。 クレジットカードが作成できない期間は債務整理方法によって異なりますので、事前に把握しておく事が大切です。 また、債務整理後クレジットカードをどうしても持ちたい場合は、デビットカードや家族カードで代用できないか検討してみましょう。
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